フォルヴィア、水素貯蔵技術におけるリーダーシップにより北米で新たな契約を獲得
*当リリースは、11月7日にフォルヴィアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です
世界第7位の自動車技術サプライヤー「FORVIA(フォルヴィア)」は、北米市場における中型商用トラック向けの水素貯蔵システム「タイプ4」を供給する契約を大手自動車メーカーから獲得しました。生産開始は2025年の予定です。
フォルヴィア最高経営責任者(CEO)、パトリック・コラーのコメント:
「北米の大手自動車企業との契約を締結した本日は、フォルヴィアにとって重要なマイルストーンとなりました。フォルヴィアは、水素貯蔵システム技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確固たるものにし、欧州、中国、韓国の既存の量産拠点とともに、世界でも他に例のない存在となります。また、これはお客様に信頼されている証しでもあります。」
水素貯蔵システムの世界的リーダー
フォルヴィアは、戦略的パートナーとともに、水素燃料を持続可能エネルギーとして活用し、ゼロエミッション・ソリューションに向けた取り組みを促進する意欲的な計画を策定しています。
水素ソリューションの売上高は2023年上半期に大きく成長し、2024年にはさらなる増加が期待されています。フォルヴィアでは現在、最先端の設備による量産が韓国、中国、フランス(アレンジョワ)で開始されており、2022年には1万基を超える水素貯蔵タンクを出荷しています。北米では現在、北米市場向けの生産拡大に向け新たな研究開発拠点が評価中です。
フォルヴィアが極める貯蔵タンク「タイプ4」と「タイプ3」
タイプ3とタイプ4のタンクはどちらも、カーボンファイバーワインディング成形の水素ガス保存を目的とした貯蔵ソリューションです。「タイプ3」は金属ライナーを、「タイプ4」はポリマーライナーを使用しています。この違いにより、2種類のユースケースが考えられます。
「タイプ4」は、トラックなど、高圧や集中的使用が要求される用途に適しています。ポリマーライナーは高い耐久性を持つと同時に、最大15%の自律走行距離の向上、および30%の軽量化を実現し、手頃な価格と利便性を提供します。
「タイプ3」は、走行距離がそれほど長くなく、また充填時間の制約が少ない用途に適しています。例として、運行後や夜間に充填する路線バスなどの車両があります。
米州地域の自動車業界における主要プレイヤー
フォルヴィアは米州地域に強い基盤を持ち、現在60カ所を超える拠点を運営しています。米州地域はフォルヴィアのグローバル事業において非常に重要であり、同グループの2022年の売上高の28%を占めています。