フォルヴィアが一汽解放およびエア・リキードと提携、大型モビリティ向け液体水素事業を加速

*当リリースは、2月20日にフォルヴィアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です

フランス第1位、世界第7位の自動車技術サプライヤー「FORVIA（フォルヴィア）」が、中国の大手トラックメーカーの一汽解放社（FAW JIEFANG）、およびガスと技術のリーダーであるエア・リキード社と、大型トラック向け液体水素貯蔵システム装置に関する基本合意書を締結しました。

フォルヴィアとエア・リキードは2021年に共同開発契約を締結しており、革新的な液体水素貯蔵技術に向け基盤を築いています。今回新たに始まる一汽解放との協業は、この基盤の上で、期待の集まる中国市場における大型トラック向け液体水素開発の推進のために業界横断で連携を行うものであり、極めて重要な機会となります。

燃料電池車用の液体水素貯蔵システムは長距離での大量使用に特に適しており、またカーボンニュートラル達成に向けた動きの加速にも貢献します。水素は、液体であると気体に比べて2倍の量を貯蔵できるため、大型トラックが液体水素を燃料として走行した場合には自律性は2倍となり、燃料補給時間の短縮および積載量の最適化が可能になります。

フォルヴィア最高経営責任者（CEO）、パトリック・コラー のコメント

「フォルヴィアとエア・リキード社との共同開発契約は2年前から始まっており、極低温技術における新たな技術革新の基盤となっています。今回の一汽解放との新たな契約は、市場からの要求を反映するだけでなく、業界の取り組みを先に進め、極低温ソリューションの展開と影響を強化するものになります。」

フォルヴィア、一汽解放、エア・リキードの3社のシナジーから生まれる技術革新性、市場参入力、安全性、優れた運用体系という強力な組み合わせは、モビリティ向け液体水素貯蔵技術に必ずメリットをもたらすでしょう。これは、中国におけるモビリティ向け液体水素技術への需要が増加していることを示す重要なシグナルとなります。

勢い増す中国の水素

中国は世界最大の水素生産国であり、様々なユースケース、特にモビリティ領域に大きな市場ポテンシャルを持っています。国家戦略として水素をさらに発展させ、商用車の動力源となる新しいエネルギーとして発展させようという中国政府の意欲に支えられ、水素技術は中国で明らかに勢いを増しています。

フォルヴィアは、パートナー企業とともに最先端の水素貯蔵ソリューションを提供し、中国の優れた市場機会に応えて参ります。