フォルヴィア、気候変動に関する透明性で「A」評価認定

*当リリースは、2月6日にフォルヴィアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です

フランス第1位、世界第7位の自動車技術サプライヤー「FORVIA（フォルヴィア）」は、環境に関する世界的な非営利団体「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト（Carbon Disclosure Project: CDP）」より、企業としての透明性と気候変動に関する実績における先進的取り組みが評価され、今年度の「Aリスト」企業に認定されました。

CDPが2023年に行った気候変動に関する質問書回答データによると、フォルヴィアは調査対象の21,000社以上の中で、「A」評価を受けたごく少数企業の1社です。

CDPはTCFD に完全に準拠しており、世界最大の環境データベースを保有しています。CDPの評価は、ゼロ・カーボンや持続可能で回復力のある経済に向けた投資・調達の意思決定の指標として広く利用されています。136兆米ドル超の資産を持つ740社以上の金融機関が、CDPのプラットフォームを通じて、環境への影響、リスク、機会についてデータを開示するよう企業に要請しており、2023年には過去最高の23,000社が回答しました。

CDPは、詳細かつ独立した企業評価手法を採用しており、情報開示の包括性、環境リスクに対する認識と管理法、意欲的で意義のある目標設定など環境活動でのリーダーシップのためのベストプラクティスの実績に基づいて、AからDマイナスまでのスコアを割り当てています。情報開示をしない企業や情報提供が不十分な企業は「F」評価となります。

フォルヴィア最高経営責任者（CEO）、パトリック・コラーのコメント

「フォルヴィアが、気候変動に関する透明性においてCDPから「A」評価を受けたことを光栄に思います。当グループでは、2022年にSBTi（Science Based Target initiative：「科学的根拠に基づく排出削減目標」）が承認したネットゼロ・ロードマップへの取り組みを開始して以来、目標の達成のために、再生可能エネルギーの利用、新しいサイト開発時の環境ベストプラクティスを掲載した「グリーンファクトリーホワイトブック」の作成、低炭素材料専門の子会社MATERI'ACTの設立で強化した「Designed for Scope 3」をモットーとするイノベーション開発など、様々な活動を行ってきました。今回のCDPの評価は、二酸化炭素排出量の大幅削減を通じて気候変動影響の緩和をめざすフォルヴィアの揺るぎない努力を改めて証明するものです。」

SBTiは、CDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所（the World Resources Institute: WRI）、世界自然保護基金（WWF）が共同で設立したイニシアチブであり、2022年にはフォルヴィアのネットゼロ・ロードマップを承認しました。このロードマップでは、フォルヴィアが2025年までにスコープ1と2でCO2排出量ネットゼロ達成、2030年までにスコープ3の排出量を45％削減という2ステップを経て、2045年にすべてのスコープで排出量ネットゼロを達成するという目標を設定しています。フォルヴィアは、SBTiがネットゼロ・ロードマップを承認したフランスおよび世界で最初の企業です。

CDP最高経営責任者（CEO）、シェリー・マデラ氏のコメント

「CDPのAリスト企業に認定されたすべての企業の皆様、そして2023年に環境対策透明化に着手または強化されている企業の皆様、おめでとうございます。情報を開示した企業数は昨年より24％増加しており、称賛されるべき結果となっています。ネットゼロで自然にプラスとなる未来の担保のため、企業が果たすべき役割に真剣に取り組んでいることを示すには、情報開示の基盤構築を実現するしかありません。Aリスト企業に認定されることには、スコア以上の価値があります。すなわち、企業が高品質かつ完全なデータを保有していることの証明となります。そうしたデータは、企業が環境に与える影響の総合的な把握を可能にし、改革計画のベースラインとして機能し、さらに、高い目標の進捗確認材料となるからです。「行動の10年」への関与がさらに深まるなか、CDPは環境リーダーシップを示す基準を継続的に高めています。Aリスト企業の活動には決して終わりはありません。CDPは、すべての企業が自社のコミットメントを、より有意義で効果的な行動につなげていくことを期待しています。」

Aリストに関するすべての手法と基準は、以下のCDPウェブサイトに掲載されています。
https://www.cdp.net/en/companies/companies-scores