フォルシア&ヘラー、新統合グループDAY ONEを迎える

グループ
Faurecia HELLA DAY ONE

*当リリースは、2月7日にフォルシアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です

  • 高度に補完的な2つの企業間の強力な戦略的根拠
  • 2025年に売上高330億ユーロ以上、営業利益率8.5%以上、ネットキャッシュフロー約17億5,000万ユーロ達成という意欲的な目標
  • コラボレーションを加速し、2億5,000万ユーロを超えるコストシナジーを達成するためのサステイナブルなガバナンス 
  • 統合グループの新名称は2月7日午前11時 (パリ時間) の記者会見にて発表


2022年1月31日にフォルシア(Faurecia)がヘラー(HELLA)の支配株式を取得したことを受けて、新たに統合されたグループは、2月7日を統合初日として迎えました。

フォルシアとヘラーは今後も独立した2つの法人として運営され、密接に協力しながら、両社の最善の利益のために生み出される技術ソリューションとシナジーを通じて、顧客と株主のための価値を創造していきます。

フォルシア最高経営責任者(CEO)、パトリック・コラーのコメント

「両社の強みを組み合わせることで、すべての事業部門で成功に必要な事業規模と高度な技術力を備え、自動車業界にとってさらに価値あるパートナーとなります。私たちは、安全で、サステイナブルで、先進的で、カスタマイズされたモビリティを形にし、グローバル・イノベーター及びソリューション・プロバイダーとしての大きな役割を果たしたいと思っています。成長機会に焦点を当て、お客様と株主の皆様に長期的な価値をもたらすとともに、将来の世代により責任あるサステイナブルなモビリティを提供していきます。」

フォルシア取締役会会長、ミシェル・ド・ローゼンのコメント

「フォルシアの取締役会は、バランスがとれ、独立し、また、持続可能な成長ができる強力なポジションにある組織を作るという私たちのプロジェクトにおいて、この飛躍的な進歩が見られたことを嬉しく思っています。私たちは、フォルシアとヘラー両社経営陣が団結したアンビションを達成することができると確信しています。」 

 

説得力のある戦略的根拠

フォルシアによるヘラー買収は、2社の先端テクノロジー企業が変革を加速させ、エレクトロニクス (2025年までに売上高70億ユーロ) とライフサイクルソリューションにおいて十分な事業規模と主導的地位を獲得するためのまたとない機会です。この相性の良い収益性の高い2つの企業は、テクノロジー、顧客、地理的な適合性の面で高い補完性を持っており、自動車のメガトレンドと完全に合致しています。統合されたグループは、近接性と顧客との関係を強化し、アジアでの成長を加速させ、エレクトロニクスと電動化 (BEVとFCEV) を強化した製品を提供することで、リーチを拡大していきます。
 
当社グループの内燃機関 (ICE) に対するエクスポージャーは、2025年には売上高の約10%に減少する予定です。これらの売上高の内容は、自動車産業におけるこの重要な変革課題への戦略的対応の一環です。


明確なガバナンスと協力体制で、サステイナブルな体制を構築

フォルシアは現在、ヘラーの支配株主です。ヘラーは引き続き独立したガバナンスを持つ上場企業として、2022年2月1日以降、フォルシアの財務会計に完全に統合される予定です。フォルシアとヘラーがあらゆる領域で効率的に協力し合い、統合後のグループが両社とステークホルダーの最善の利益のために前進できるよう、明確なガバナンスモデルと適切な法的枠組みが確立されています。両社のビジネスモデルを整合させるため、ヘラーは3つのビジネスグループ(エレクトロニクス、ライティング、ライフサイクルソリューション)を正式に設立しました。本社はリップシュタット(ドイツ)にあり、それぞれが完全なP&L責任を持ちます。両社は、グループアプローチと統合の一貫性を確保すべく、共通プロセスに向けて収束を続けます。 

ヒュック(Hueck)創業家は約9%の株式を保有し、筆頭株主となったため、創業家の代表としてユルゲン・ベーレント博士(Dr. JürgenBehrend)の取締役就任が次回フォルシアの株主総会で提案され、統合グループに対する創業家の強い関心が示されることになります。
 

2億5,000万ユーロを超えるコストシナジーを達成し、強力な価値を創出する準備が整う 

フォルシアは短期間でヘラーの買収を完了し、両社間の効率的な準備とチームワークの成功を示しました。現在、潜在的可能性の95%以上に相当する、10件の有効なシナジープロジェクトを実行する準備ができています。
大幅なコストシナジーと最適化計画の実行により、当初発表したものを上回る2億5,000万ユーロ以上のEBITランレートが創出され、2024年には80%の損益インパクトを達成する予定です。収益面でのシナジーは、2025年までに売上高3億~4億ユーロに達する見込みで、キャッシュフローの最適化により、2022年から2025年にかけて年平均約2億ユーロが生み出されると見込まれます。
 

2025年に売上高330億ユーロ以上、営業利益率8.5%以上、ネットキャッシュフロー約17億5,000万ユーロを目標とする、スコープ、事業規模、アンビションの拡大  

統合後のグループは、インテリア、シーティング、エレクトロニクス、クリーンモビリティ、ライティング、ライフサイクルソリューションの6つのビジネスグループを通じて事業を各分野で主導的な地位と十分な事業規模を持って展開します。また、24の製品ラインからなるポートフォリオを展開します。 

2025年のアンビションは、強力な売上高、クラス最高の収益性、高いキャッシュ創出を組み合わせ、買収後の迅速なデレバレッジに貢献します。 


サステイナビリティのレンズを通してすべてをフレームワークする

気候変動は地球上のすべての人とコミュニティに影響を与えます。フォルシアとヘラーは共にその進行を制限する役割を担っています。責任ある行動は、将来の世代のためにサステイナブルな発展を確保する鍵です。統合されたグループは、2025年までに事業活動 (スコープ1およびスコープ2) においてCO 2ニュートラルを達成し、遅くとも2050年までにCO 2総排出量実質ゼロを達成するというコミットメントを確認し、常にサステイナビリティというレンズを通して発展を続けていきます。

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