フォルシアとカミンズ、フォルシアの欧州・米国での商用車両向け排気装置 事業の一部売却の可能性をめぐり独占交渉中

グループ
Faurecia Clean Mobility

*当リリースは、2月16日にフォルシアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です.


フォルヴィア(FORVIA)グループ傘下のフォルシア(Faurecia)は、欧州と米国における商用車両向け排出ガス後処理事業内の指定部門を1.5億ユーロの企業価値の支払いと引き換えにカミンズに譲渡する可能性を視野に、独占交渉を開始しました。

今回の協議の対象となる部門にはルールモント(オランダ)およびコロンバス(米インディアナ州)の生産工場2拠点が含まれています。譲渡に至れば、カミンズへ統合されることでこの2工場にとっても、商用車向け内燃エンジン排出ガス後処理装置の提供事業の長期的な継続というメリットが見込めます。

カミンズは排出ガス後処理装置などの主要なエンジン部品だけでなく、オンハイウェイトラックやオフハイウェイ車両向けエンジンを製造する信頼性の高い企業であり、2010年からのフォルシアの密接な信頼できるパートナーです。

中国とインドを中心とした商用車両向け排気・後処理分野のクリーンモビリティ事業に関しては、今後もフォルシアが担います。

譲渡に至った場合、ゼロエミッション・モビリティに向けた有力なイネーブラーである水素ロードマップの進捗を加速させ、フォルシアが確固たる地位を占める小型車両向け超低エミッション事業への注力というフォルヴィア戦略への貢献が見込まれます。

フォルシア最高経営責任者(CEO)、パトリック・コラーのコメント:

「今回の協議が実現すれば、カミンズとの長期にわたる関係性を反映し、フォルシアの商用車両向け後処理事業をエンジン専門メーカーの社内に据えることになります。カミンズは信頼のおけるパートナーであり、合意に至れば2工場の稼働も保証されるでしょう。当社の従業員、お客様、ひいては事業全体が、新たな移管先で成長していくことを確信しています。売却が実現すれば、2023年末までに10億ユーロをめざすフォルヴィアの事業譲渡計画における重要なマイルストーンにもなるとともに、当社が2022年11月に開催したキャピタルマーケットデーで発表されたPower25プランの達成に向けたさらなる進捗を示す一歩となるでしょう。これにより当グループにおける2025年の内燃機関へのエクスポージャーを低減させ、目標である10%に近づくでしょう。」

この事業譲渡の実現に当たっては、規制当局の承認、適切な従業員代表者との協議手続きの完了など、慣習上の前提条件を満たす必要があります。