スコープ3:フォルヴィアがスピードアップ
*当リリースは、3月22日にフォルヴィアがフランスで発表した英文リリースの抄訳です
フォルヴィアは、2024年3月21日にフランス・パリで開催した「第2回サステイナビリティ・デー」において、カーボンニュートラルへのロードマップと、サステイナブルモビリティのための技術ソリューションの詳細を発表しました。ステークホルダーに対する透明性のあるアプローチとして、当グループとしては初となる、製品のライフサイクル全体に関わる「スコープ3」の目標を提示しました。
自動車業界における脱炭素化のパイオニア、フォルヴィア
2019年以降、当グループは2045年までに脱炭素を実現するロードマップに取り組み、2025年と2030年に重要な中間マイルストーンを掲げています。2022年6月、当グループはこのカーボンニュートラルのためのロードマップがSBTイニシアチブ(SBTi:科学的根拠に基づく排出削減目標)の認証を受けましたが、自動車関連企業グループとして初めてのことです。ロードマップの内容は次の通りです。
- 短期的目標:2025年までにスコープ1とスコープ2でカーボンニュートラルを達成
- 中期的目標:2030年までにスコープ3で温室効果ガス排出絶対量を45%削減
- 長期的目標:2045年までにすべてのスコープで二酸化炭素排出量ネットゼロを達成
間接的なスコープ3排出量の削減に取り組むチーム
フォルヴィアは、2045年までの排出量ネットゼロ達成に向け着々と前進しています。具体的には、モジュール性とリサイクル性を高めるために製品構造の再設計を行い、少量化かつ軽量化された部品を使用して様々な低炭素素材を開発しています。一例として、二酸化炭素排出量が少ない新素材の開発・製造・販売の推進を使命とするフォルヴィア・グループ傘下のMATERI’ACT(マテリアクト)では、リサイクル素材の含有量が約70%の新しいプラスチックを2030年までに新規自動車プログラムに導入する予定です。
明確なコミットメント
フォルヴィアは、サステイナビリティ・デー2024において、グループ全体の排出量の98%を占めるスコープ3への取り組みの目標を発表しました。2030年までの目標は次の通りです。
- 電気自動車:電気自動車専用製品の販売数量を電気自動車の市場シェア超えに
- 省エネ:電気部品の省エネ40%
- 輸送:輸送関連の二酸化炭素排出量20%削減
- 環境に配慮した素材への移行:低カーボンフットプリント素材の使用を促進して製品の環境負荷を40%~70%削減
- リサイクル素材促進:製品のリサイクル素材使用率を30%超に
- 軽量化:全製品の重量を17%削減
- リサイクル性:自社製品の70%をリサイクル可能に
フォルヴィア最高経営責任者(CEO)パトリック・コラー のコメント
「気候変動は私たちにとり最大の緊急事態です。道路輸送の二酸化炭素排出量は世界全体の排出量の16%を占めており、その影響を軽減するためには自動車業界関係者全員による、強力かつ思い切った取り組みが早急に必要です。フォルヴィアは、こうした深く強い信念に基づいて行動しています。スコープ3は当社の総二酸化炭素排出量の98%を占めていますが、それゆえに、率先して2030年までにそのスコープ3の排出量を45%削減するという目標を設定しました。まだ先のことではありますが、今行動する必要があります。だからこそ、第2回サステイナビリティ・デーは、ステークホルダーの方々に、気候変動との闘いには一丸となって対応する必要があるということについてご理解を求める機会なのです。」
ESG実践の評価
フォルヴィアのESG方針は、複数の大手格付け機関から高い評価を受けています。
- サステイナリティクス: ESGリスク評価「11.3‐低リスク」(2024年)
- MSCI:ESGリスク格付け「A」(2023年7月に格上げ)
- ムーディーズ:62/100 100点中62点(2023年中盤)
- CDP:気候変動2024「A」および水の安全保障2024「B」(2024年)
サステイナビリティ・デーに関する詳細およびハイライトについては www.forvia.comをご参照下さい。
添付 | サイズ |
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フォルヴィアフォルシアニュースリリース抄訳_20240401.pdf | 739.76 KB |